最近読んだ本


 今年はしっかり読んだ本の記録をつけようと思います!


 ○藤原正彦著 国家の品格国家の品格 (新潮新書)

 
 なかなか面白くて、一気に読めました〜。
題名は『国家の品格』ですが、
どちらかというと、個人のあり方に重点が置かれているような気がしました。
中でも特に、英語教育について書かれているところは興味深かったです。


 幼い頃から英語を学んでペラペラしゃべれるようになっても
国語の教育がしっかり出来ていないと話す内容が伴わない・・
最近の英語教育ブームに真っ向から反対されているのですが、
これにはけっこう納得させられました。
だからといって、著者の方が言われているような
『武士道』に走ってしまうのはちょっと極端かなぁ・・という気はしましたが。
 

 講演をもとにしているからか、
かなりはっきりと(激しく?)筆者の主張が書かれていて読みやすい一冊。
今までの価値観がちょっと変わるかも?




 ○鈴木厚著『日本の医療に未来はあるかー間違いだらけの医療制度改革


 2003年に出版された本ですが、
その後も、2005年の診療報酬大幅引き下げだとか、日本の医療に未来はあるか―間違いだらけの医療制度改革 (ちくま新書)
包括診療へ向けての流れが着々と出来つつあることをみても
「未来はないかもね・・」と思ってしまいました。

 
 間違いだらけの医療制度改革・・というサブタイトルですが、
そんなに難しい話ばかりでもなくて、
 「どうして病院の待ち時間はこんなに長いの?」
 「どうして医療費ってこんなに高いの?」
そういう素朴な疑問に対して
現場の状況と、国の政策・企業・マスコミとをからめて
分かり易く説明してあります。


 また、日本の医療のすばらしいところにも沢山ふれてあって
そのことをもっと国民が知るべきだ!という著者の主張には
わたしもかなり賛成です。
日本の医療になんらかの不満を持ったことがある・・
という方には、ぜひ読んでみてほしい一冊です。