灯台守の話

 灯台守の話

 図書館の新刊の棚に並んでいてふと借りてみた一冊。

 
 主人公の少女シルバーと灯台守のピュー
それからピューが語る物語に出てくるダーク
それぞれの物語が層のように折り重なっていくストーリー。

 

人生が途切れ目なくつながった筋書きで語れるなんて、そんなのはまやかしだ。途切れ目なくつながった筋書きなんてありはしない、あるのは光に照らされた瞬間瞬間だけ、残りは闇の中だ。
 (中略)
 ほら、光の筋が海を照らしだす。あなたの物語。わたしの。彼の。それは見られ信じられるためにある。耳を傾けられるためにある。絶え間なく垂れ流される筋書きの世界で、日常の雑音を越えて、物語は耳を傾けられるのを待っている。


 なんとなく人間の一生って
一冊の分厚い本のようなイメージだったのだけど、
もっと瞬間瞬間を断片的に記したメモ帳のようなものなのかも。
ブログを書くのも、小さな物語を語るようなもので
あながち無駄ではないのかな・・なんて思ったりしました。