最近読んだ本


 宮尾登美子天璋院篤姫

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫)

新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫)

 島津家の分家に生まれた篤姫
その才知をみこまれて将軍家定の妻となり、
姑として皇女和宮を迎え、大奥を支えた動乱の一生を描いています。


 宮尾登美子さんの作品はこれが初めてだったのですが
文章がとても読みやすくて、歴史ものが苦手な私でも
すんなりと入り込んで読めました。
女性が主人公だからというのもあるのかな。


 本で読む篤姫は、大柄でどっしりとしている印象。
大河は見ていなかったのだけど、
宮崎あおいさんがどんなふうに演じているのか見てみたくなりました。



 池澤夏樹『光の指で触れよ』

光の指で触れよ

光の指で触れよ

 『すばらしい新世界』の続編。
 仲むつまじかった家族が、夫の不倫によって
バラバラになるところから始まる物語。


 不倫が露見して、妻のアユミは幼い娘を連れて家を出てしまう。
・・とここまではよくある話なのだけど、
本編は風力発電あり、ヨーロッパのコミュニティーあり
スピリチュアルな世界もからまって、池澤さんらしい内容だなと思いました。


 特に、妻という身分を抜け出して
ヨーロッパに渡って何かを見出そうとしているアユミが
どんな結論を導き出すのか・・
家族はもう一度ひとつになることが出来るのか・・
なかなか面白く読めました。