さゆり


 気になっていた映画『SAYURI』を観てきました〜。さゆり 上 (文春文庫)
小説の『さゆり』がとても面白かったので
映画化するとどうなるのか興味あったったのですが、
これは、日本に近い文化を持ったどこかアジア国のお話
・・というぐらいの気持ちで観た方がよさそうですね。


 本当の日本はこんなんじゃない!・・という批判は
かなりあるかと思うのですが、
あくまでロブ・マーシャル監督がイメージした日本
の世界を表現したものなので
そういう批判は、多分無意味なことなんでしょう。
同監督作の『シカゴ』が私はとても好きだったのだけど、
あの世界も当事者の方々にとっては
矛盾の嵐だったかもしれないですものね。


 小説は、外国人の方が書かれたとはいえ
かなりしっかり研究して書かれたものらしく、違和感なく読めました。
逆に、こんな世界だったのかと教えられることが沢山あるくらい・・。
訳が関西弁で書かれているので
また雰囲気が伝わってきますよ。
映画を観てがっかりしたという人にもオススメです。