ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』

 

見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)

見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)

 ジュンパ・ラヒリの最新短編集。
『停電の夜に』から9年ぶりの作品だそう。


 前作は、たしか独身の主人公が多かったのだけど、
今回は『家族』を色濃く感じる作品。
子供との世代間格差だったり、高齢の親との関わりなど
日本に住む私にも考えるところの多いテーマばかり。


 そのせいか、登場人物の大半はベンガル系インド人のアメリカ移民で
文化や習慣は異なるところが多いはずなのに、違和感を全く感じさせません。

 
 もちろんそういうことを抜きにしても
ストーリーの展開はやっぱりうまいです。
秋の夜長にぴったりな一冊〜。