東京奇譚集


 村上春樹さんの新刊東京奇譚集早速購入しました♪
そして、一気読みしてしまいました!

東京奇譚集

東京奇譚集

 まず、本の装丁について。
写真だとあまり分からなかったのだけど
真ん中の赤いラインが、血のしずくのようになっていて、一瞬ドキッとします。
派手さはないながら、印象的な表紙です。


 内容について。
納められている5つの短編の中で、私は品川猿が一番好きでした。
象の消滅』の中の「眠り」という短編を
ふと思い出しながら読んでいました。


 現実的なところから、ふっと不思議な世界にシフトする瞬間が
とても滑らかで、全く違和感を感じなかったです。
すっぽりと話の中に入り込んでしまった感じ。
静かな話のようだけど、展開は早くて、
春樹さん、うまいなぁ〜!とあらためて感じ入ってしまいました。
これは、好きな短編の上位にランクイン確実ですね。


 私はついつい一気に読んでしまったのですが、
秋の夜長に、少しづつ読むのもよいかもしれませんね〜。


 実は予告編を読んだ時は、
ポール・オースターの『トゥルー・ストーリーズ』のような本を想像していたのですが、
いい意味でうらぎられました。

トゥルー・ストーリーズ

トゥルー・ストーリーズ

これはこれで、面白いのですけどね。